[原子力産業新聞] 2001年3月22日 第2080号 <3面> |
[中国] 嶺澳1号機、来年7月に完成へ大亜湾では処理場も完成中国の広東核電合営有限公司は先月末、広東省で建設中の嶺澳原子力発電所の1号機 (100万kW、PWR) が来年7月にも稼働する見通しになったと発表した。 同発電所は現在、機器の設置と試験、移管の最終段階を迎えており、1号機は今年の12月にも燃料を装荷し、来年7月に起動。同2号機 (100万kW、PWR) は2003年3月には運転開始の基礎が整うとしている。 なお、同有限公司はこのほか、すでに稼働中の広東大亜湾原子力発電所に関連して、発電所から5km離れたサイトに北竜低・中レベル放射性廃棄物処理場が昨年完成し、すでに総合テストも終了するなど、廃棄物を受け入れる条件がほぼ整ったことを明らかにした。同処理場は国際規格に基づいて建設されており、一期工事分が完成すれば原子炉4基が25年間、全面的に完成すれば20基が40年間利用することができると説明している。 また、同発電所の安全性と周辺環境の管理問題について同有限公司の林貴清社長は、「操業を開始して以来、大亜湾発電所が放出する気体廃棄物および液体廃棄物の量はそれぞれ国家基準の1.7%と0.37%に過ぎず、フランスの同種の原発並み、もしくはそれ以下だった」と強調した。 |