[原子力産業新聞] 2001年3月29日 第2081号 <4面>

[原子力安全委員会] JMTR、改良炉心導入にOK

原子力安全委員会は22日、日本原子力研究所の大洗研究所にある材料試験炉 (JMTR) の設置変更申請について原子炉安全専門審査会の検討報告を受け、審議・了承し、文部科学大臣に対して「設置変更は妥当」とする答申を行った。

今回の設置変更の主な点は JMTR の炉心燃料の構成をかえて、改良 LEU 炉心 (燃料要素29体) を追加し、追加した改良炉心で燃料の有効利用をはかるため最高燃焼度を50%から60%に変更するもの。

炉心の特性など各指針に照らして審査の結果、安全性にかかわる問題はないとする検討結果がまとめられたもの。

JMTR は、世界で現在稼働中の試験炉・研究炉の中で有数の高い中性子束を発生することができ、原子炉の燃料、材料の耐久性、健全性の試験や基礎研究、RI (ラジオアイソトープ) の製造等に実績があり、今後核融合炉の材料開発などにも重要な役割が期待されている。


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