[原子力産業新聞] 2001年4月5日 第2082号 <2面>

[青年ネット] 原子力青年連絡ネット、学会のもと設立総会開く

若手の活力いかして

原子力に従事する若手世代間の連携を強め、ベテラン世代との交流や国内外の種々機関との対話を積極的に行うことを活動目的とした「原子力青年連絡ネットワーク」の設立総会が3月28日、日本原子力学会春の年会の開催にあわせ、武蔵工業大学で開催された。

「若手が本来持つ活力を引き出すとともに、原子力を社会と調和した魅力ある技術として継承・発展させていくこと」を目的とした同連絡会の設立は、昨年9月の日本原子力学会理事会において承認されていたが、今回の設立総会により正式なスタートを切ったことになる。

国外では最近、国際会議等で原子力産業の活性化や人材確保を目的として、各国の若手代表を集めた「若手フォーラム」が開催される機会が多くなっており、若手の母体として欧州、ロシア、米国にはヤング・ジェネレーション・ネットワーク (YGN) が公式に存在し、積極的な活動を展開している。我が国においても、今後の原子力を担う世代、今後若手を育成していくべき立場になる世代が協力して、新しい原子力世代を担うネットワークを設立し、国内外の活動に積極的に対応できる体制を整えるべきという気運が高まっていた。

総会では、今後の活動計面を通して、国・機関を超えた若手の連携と自己啓発の促進による原子力全体の活性化、原子力技術の継承、および新たな若手の育成、ならびに将来、原子力の開発利用を検討している近隣アジア諸国を中心とする各国との交流・対話を進めていこうとする姿勢が明確にされた。


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