[原子力産業新聞] 2001年4月5日 第2082号 <2面>

[日本原燃] 原燃マシナリーを完全子会社に

日本原燃は2日、ウラン濃縮遠心分離機の開発・設計・製造を手がけてきた原燃マシナリー株式会社 (笛木謙右社長) の事業体制見直し、日本原燃の完全子会社化をはかることを明らかにした。原燃マシナリーは今後、日本原燃が青森県六ヶ所村で操業中のウラン濃縮工場の保守・補修業務を主たる業務とすることになった。3月16日の日本原燃取締役会と、同30日の原燃マシナリー臨時株主総会でそれぞれ決定した。

原燃マシナリー株式会社は、ウラン濃縮遠心分離機の開発・設計・製造等を事業目的として1998年5月に設立され、同年11月にウラン濃縮機器株式会社と合併し、現在に至っている。

一方、日本原燃は昨年10月に、遠心分離機の開発機種を高度化機から新型機に移行することを決定し、六ヶ所の「ウラン濃縮技術開発センター」に同社および核燃料サイクル開発機構、原燃マシナリーの技術者を結集させるとともに、これまでの遠心分離機開発に係わる成果・知見を集約し、一元化された体制の下で新型遠心機の開発に全力で取り組んでいくことにしていた。

このため、当面の遠心分離機製造業務がなくなる原燃マシナリーについて、事業体制を見直すことで検討を進めてきたもの。

今後、原燃マシナリーは今年度に41億5,000万円の無償減資を実施し、減資後の資本金を5,000万円、株主を日本原燃1社とする。本社は青森県六ヶ所村 (青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字家ノ前1番地13) に置く。


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