[原子力産業新聞] 2001年4月26日 第2085号 <2面>

[総合エネ調] 原子力保安部会サイクル小委が検討に着手

総合資源エネルギー調査会の原子力安全・保安部会に設置された核燃料サイクル安全小委員会 (委員長・松本史朗埼玉大学工学部応用化学科教授) の初会合が19日開かれ、使用済み燃料の中間貯蔵や再処理 MOX 燃料加工などの安全審査や設工認等の規制にともなう技術的な課題について検討をスタートした。

日本原燃が青森県六ヶ所村に建設中の再処理施設が2005年の操業開始にむけて一部設備で通水試験に入っているほか、日本原燃が MOX 加工事業についても事業主体として施設の設計検討を進めるなど進捗をみせている。使用済み燃料の中間貯蔵施設についても東京電力が青森県むつ市で可能性調査に着手するなど具体的な段階を向かえようとしており、これら事業施設建設や、それにともなう核物質等の輸送を含めて具体的な安全審査や設工認を行う際の技術的課題を洗い出すことが必要な時期になっている。このためこうした規制に関する技術基準等を検討し、具体的に固めていくため、同小委が設置されたもので、中間貯蔵、再処理、加工、輸送の各技術分野ごと4つのワーキングループを設けて技術的な論点整理を進め、審査の基準、技術基準の具体的な検討を行う。


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