[原子力産業新聞] 2001年4月26日 第2085号 <3面>

[オランダ] 使用済み燃料輸送が延期に

4日にオランダから仏英両国に向けて実施されるはずだった使用済み燃料輸送が、警備員の都合がつかなかったという理由で延期されていたことが明らかになった。

同国に2つある原子力発電所の立地地域当局が伝えたところによると、この日は97年に閉鎖されたドーデバルト原子力発電所 (5万8,000kW、BWR) の使用済み燃料が英原子燃料会社 (BNFL) のセラフィールド再処理工場に、また、ボルセラ原子力発電所 (48万1,000kW、PWR) の使用済み燃料がフランスのラアーグ再処理工場に向けて輸送される予定だった。しかし、警護に付くはずだった約400名の警察官達が、突然発生した口蹄疫の対応のために動員されることになり、今回の輸送は急遽中止となったもの。延期後の実施計画については今のところ不明である。ドーデバルトからセラフィールドへ使用済み燃料が最後に輸送されたのは昨年12月のこと。ボルセラからラアーグヘは今年1月以降、実施されていない。

口蹄疫は最近、欧州のいくつかの国で猛威を振るっており、汚染された疑いのある家畜の移動は国レベルで緊急に禁止する必要があるとされている。


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