[原子力産業新聞] 2001年5月24日 第2088号 <3面>

[カナダ] 使用済み燃料管理で法案審議

担当機関の設立目指す

1日付けで伝えられたところによるとカナダ政府はこのほど、使用済み燃料の長期管理に関する法案の審議を議会に提案した。

この法案が成立すれば、同国内の複数の原子力発電会社は共同で放射性廃棄物管理機関を設立するとともに、定期的に政府に報告書を提出することになる。特に、国内の原子炉22基のうち20基を所有するオンタリオ・パワー・ジェネレーション社は同機関の設立で主体的な役割を果たすと見られている。

同機関はこのほか、3年を目処に使用済み燃料の扱いに関する政府への勧告をとりまとめる予定で、具体的な勧告分野は (1) 地層処分 (2) 原子力発電所敷地内での長期貯蔵 (3) 浅地層もしくは地表での集中貯蔵−になるとしている。


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