[原子力産業新聞] 2001年5月31日 第2089号 <3面>

[米国] エンタジー社、新規建設のサイト選定へ

早期立地認可に期待

米国のエンタジー・ニュークリア社は2日、新規原子力発電所の建設が可能となる時期に備えて1〜2か所のサイトを予め選定する計画であることを明らかにした。

同社のD.キューター副社長は「米国原子力規制委員会 (NRC) による早期立地許可手続きを踏めば着工の財務リスクを負う準備が整うまでサイトを確保しておける」と指摘。将来にわたって電力需要を賄っていくためには、数多くの利点がある原子力を米国社会から除外し続けることはできないと強調するとともに、消費者がひとたび原子力の利点を理解すれば彼らの理解も自ずと得られる、との考えを示した。

同氏はまた、エンタジー社のような企業が新規原子力発電所の建設に踏み切るには、(1) 規制当局の早期立地認可手続きや政府の処分場承認が当てにできること (2) 天然ガスの長期的な価格が1000立方フィートあたり4〜6ドルの範囲内にあること (3) CO2 排出を削減できるという環境上の信用 (4) 安全で低コストな原子炉設計および新型炉設計への国民の信頼−などが必要条件になると指摘している。


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