[原子力産業新聞] 2001年6月7日 第2090号 <1面>

[プルサーマル] 平山新潟県知事、実施延期を正式に要請

3者協議の末、判断

東京電力柏崎刈羽原子力発電所3号機でのプルサーマル計画をめぐる刈羽村での住民投票結果を受けて、対応が注目されていた平山征夫新潟県知事、西川正純柏崎市長ならびに品田宏夫刈羽村長の3者は1日午前、柏崎市内で協議を行い、現在実施されている定期検査では同3号機への MOX 燃料装荷を見合わせるよう東京電力に要請することで最終的に合意した。

この後、平山知事が東京電力の南直哉社長に対して、電話で今回の MOX 燃料装荷を見送ることを申し入れた。

これを受け、東京電力は同日、知事からの要請を踏まえ「今回の定期検査における MOX 燃料の採用を見送ることとした」と正式に発表。これにより、柏崎刈羽3号機でのプルサーマル計画実現は、来年以降に持ち越されることになった。


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