[原子力産業新聞] 2001年6月14日 第2091号 <2面>

[原子力安全保安院] 第3回保安検査結果、全発電所で運転管理良好

保安規定をほぼ順守

経済産業省・原子力安全保安院は7日、「原子力発電所に対する平成12年度第3回保安検査」の結果を発表した。

同検査は、原子炉等規制法に基づき実施されるもので、全国17原子力発電所について、実用発電用原子炉設置者およびその従業員が守らなければならない保安規定の遵守状況を、全国の原子力保安検査官事務所に駐在の原子力保安検査官が検査する。

今回は、同法に基づく立入り、物件検査、関係者質問により保安検査が実施されたのに加え、原子力保安検査官が、日々実施している運転管理状況の記録確認、原子炉施設の巡視および、定期自主検査などへの立会いを実施するとともに、平日の勤務時間外と土、日、祝日についても、中央制御室への巡視なども行われた。

結果について原子力安全保安院では、全発電所において、保安規定に違反する事項は認められなかったほか、運転管理状況についても特に問題はなかったことが確認できたとしている。一方、保安規定に違反しないものの、保安規定の適切な遵守の観点から改善が必要と認められる指摘事項が、日本原子力発電の敦賀発電所で1件確認されたほか、保安規定とは直接関係しないものの、保安の観点から改善を行うことにより、より一層適切な運用が図られると認められる軽微な指摘事項が、東京電力の福島第二原子力発電所で2件、同福島第一原子力発電所、関西電力の美浜発電所、同高浜発電所で各1件確認された事も合わせて明らかにしている。なおこれらについては、各事業者より改善を行うとの回答を得たとしている。


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