[原子力産業新聞] 2001年6月21日 第2092号 <1面>

[IAEA] 事務局次長に谷口富裕氏

国際原子力機関 (IAEA) の原子力安全担当事務局次長に谷口富裕原子力発電技術機構専務理事が就任することが内定した。15日までウィーンで開かれていた IAEA 理事会で、エルバラダイ事務局長が意向を明らかにしたもの。正式な就任は8月以降になる見通し。

谷口氏の就任する原子力安全担当事務局次長は、原子力施設の安全性や放射性廃棄物処分等の国際的な安全基準の作成などを含め、IAEA が行う原子力安全関連の活動を統括するポスト。

日本人の IAEA 事務局次長就任は3人目となる。

谷口富裕氏 (たにぐち・とみひろ)

1968年3月東大工学部原子力工学科卒、同年4月通産省入省。資源エネルギー庁原子力発電安全管理課長、原子力発電課長などを経て、96年資源エネルギー庁長官官房審議官。98年通産省退職後、電中研特任顧問、東大院客員教授、IPCC 副議長などを歴任。2000年7月から現職。57歳。


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