[原子力産業新聞] 2001年7月5日 第2094号 <2面>

[原子力安全委員会] 原子力安全基準専門部会、耐震指針の見直しに着手

分科会設けて専門的検討へ

原子力安全委員会の原子力安全基準専門部会は3日に開いた会合で、原子力施設の耐震安全性に係る安全審査指針類の見直しに着手した。

安全委員会が原子力発電技術機構に委託してこのほどとりまとめられた耐震安全性の調査で、耐震設計に関連する新しい知見が資料として収集・整理されたことを受け、それらを参考として、現行の指針類を新知見・新技術と照らし合わせて検討し、原子力施設の耐震安全性に対する信頼性を一層向上させるのがねらい。耐震安全に関わる指針が見直されるのは約20年ぶりのこと。

同専門部会では、見直し作業を専門的に検討するために17名で構成される耐震指針検討分科会を設置し、「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」と「原子力発電所の地質、地盤に関する安全審査の手引き」を優先的に検討することが諮られ、了承された。なお、核燃料施設や研究用原子炉等の耐震安全性は、発電炉の検討結果を踏まえて審議を行うこととした。


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