[原子力産業新聞] 2001年7月5日 第2094号 <3面>

[スイス] ツヴィラーグ、本格操業を開始へ

初の使用済み燃料受入れ

スイス原子力協会が6月22日付けで伝えたところによると、昨年3月にスイス北部のビュレンリンゲンで完成したツヴィラーグ放射性廃棄物集中中間貯蔵施設が本格的な操業を開始することになった。

スイス連邦原子力安全検査局 (HSK) の声明では、懸案となっていたすべての操業上、認可上の問題が解決し、国内発電所からの高レベル放射性廃棄物 (HLW) および使用済み燃料をフル・スケールで受け入れることが可能になった。今月中にも最初の使用済み燃料が近隣のライプシュタット原子力発電所 (117万kW、BWR) から搬入される見通しだが、同施設で搬入・搬出されるすべての放射性廃棄物の輸送には個別の認可が必要になる。

同施設では昨年の完成時点ですでに、廃棄物を圧縮・溶解・固化する前処理や焼却処理の最終認可を取得していたが、その他の諸問題のために初めての使用済み燃料搬入は当初予定から約1年、遅れる結果になった。


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