[原子力産業新聞] 2001年7月19日 第2096号 <3面>

[ハンガリー] 原子力支持率が過去最高に

ハンガリー原子力当局が4日付けで伝えたところによると、同国で唯一稼働中のパクシュ発電所 (各46万kW、VVER 4基) について、運転継続を支持するハンガリー国民の割合が過去最高になったほか、原子炉の増設にも国民の約半数が理解を示していたことが明らかになった。

これはハンガリー最大手の市場調査機関であるティラー・ネルソン・ソフレス (TNS) ・モダス社が実施した最新の世論調査で明らかになったもの。それによると、回答者の73%がパクシュ発電所の操業は好ましいと答えており、これまでの調査の中で初めて7割を超える結果になった。また、同発電所サイト内での新規原子炉の建設について住民投票が行われた場合、「賛成する」との考えを示したのは49.8%で、これも99年調査での40%という数字を上回った。

このほかの設問では、47.6%が「原子力はハンガリ一で最も安価な電力を供給している」と回答。今後20年間の原子力開発プログラムはどう進めていくべきかという問いに対しても、29.5%がパクシュ発電所の運転寿命を2025年まで延長するとしたほか、16.1%が新規発電所の建設を支持したいとの考えを表明した。一方、パクシュ発電所を早期に閉鎖すべきだと答えた人の割合は9.4%に留まっている。


Copyright (C) 2001 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.