[原子力産業新聞] 2001年8月2日 第2098号 <1面> |
[日本原燃] MOX燃料加工工場立地申入れへ準備整うMOX加工施設基本設計を説明へ日本原燃の佐々木正社長は7月31日の定例会見で、同社が事業主体として進める計画の MOX 燃料加工工場について、基本設計の確認作業を終えたことから、青森県や六ヶ所村などの地元自治体に対して立地申し入れを行う準備が整ったことを明らかにした。 佐々木社長は、今後立地申し入れに向けて、早い時期に同工場の基本設計について関係自治体への説明を行いたいとの意向を示した。 わが国における商業用 MOX 加工事業体制の確立は、核燃料サイクルの重要な柱のひとつであり、再処理事業の進捗にともない、今後の重要課題となっていた。昨年に電力業界の要請を受けて、日本原燃が事業主体となることを表明。燃料サイクル施設の立地する六ヶ所村に建設する計画で MOX 加工工場の基本設計作業に入っていた。すでに仏核燃料公社 (COGEMA) の工場からの技術情報を受けて基本設計の確認作業を終えたという。 日本原燃の計画では、2005年に予定される再処理工場の運転開始から2、3年後に MOX 工場を運転開始させる方針だ。同工場の生産能力は年間約130トンとしている。 |