[原子力産業新聞] 2001年8月2日 第2098号 <3面>

[ロシア] ノボボロネジ3、4号機、運転寿命を15年延長へ

ロシア原子力発電公社 (Rosenergatom) が7月13日付けで伝えたところによると、ロシア原子力省 (MINATOM) はこのほど、ノボボロネジ原子力発電所3、4号機 (各41万7000kW、VVER 2基) の運転寿命を15年延長する計画を承認した。

旧ソ連型 PWR の中でも第1世代である両炉は、現在ロシアで稼働中の原子炉の中では最も古く、2002年と2003年にそれぞれ30年の寿命を迎える。これらの炉の運転寿命延長計画は、すでに昨年10月に原子力省から公表されており、4億ルーブル (17億5000万円) 以上かかると見積もられている経費も2002年の連邦予算の中に組み込まれる予定。同3号機についてはすでに今年4月、準備作業となる安全系の改善など21の技術プロジェクトを半年間かけて実施するために運転を停止した。

ノボボロネジ発電所はモスクワの南550キロメートルのボロネジ市近郊に立地しており、現在3、4号機のほか、100万kW の VVER である5号機が稼働中。同地区の副知事によると、原子力省その他の政府高官との協議の結果、3、4号機の寿命延長に加えて同6号機 (100万kW、VVER) の建設計画も引さ続き進めていくことが決まっており、2010年には設計のための初期作業を開始したいとの考えを明らかにしている。


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