[原子力産業新聞] 2001年8月23日 第2100号 <2面>

[文科省] 研究施設の被ばく状況まとめる

文部科学省はこのほど、試験研究用原子炉施設や研究開発段階にある原子炉施設 (発電用は除く) 、また核燃料使用施設での2000年度従事者被ばく状況・放射性廃棄物管理状況をとりまとめ、原子力安全委員会に報告した。

それによると、原子炉施設の従事者の被ばく状況は年間の限度 (年間50ミリシーベルト) を十分に下回るものだった。この限度を超えてはいないものの、5ミリシーベルトを超える従事者は、核燃料サイクル開発機構の大洗工学センターで常陽の炉心改造工事に携わった142名が報告されており、最大線量当量は18ミリシーベルトだった。一方、核燃料施設でも十分に年間の限度を下回るものだった。5ミリシーベルトを超える従事者についてはサイクル機構の東海事業所で MOX 燃料製造に伴うグローブボックス作業を行った12名などが報告されている。

廃棄物管理の状況については、原子炉施設、核燃料使用施設ともに気体および液体廃棄物の放出量は管理目標値を十分に下回るもので、目標値を定めていない施設でも過去の実績値に比べて特に大きな変化はなかった。


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