[原子力産業新聞] 2001年9月13日 第2103号 <2面>

[サイクル機構] 再処理センター、ISO規格を取得

品質、安全向上に努力

核燃料サイクル開発機構は7日、同機構の東海事業所再処理センターが ISO 9002 規格の認証の取得したことを明らかにした。同センターでは「使用済核燃料の再処理によるウラン及びプルトニウムの分離・回収」に係わる品質保証体制及び活動 (品質システム) について、ISO 審査・登録機関の「日本検査キューエイ株式会社」から6日付けで ISO 9002 の1994規格について認証を取得したもの。

再処理センターでは、以前から日本電気協会が制定した JEAG 4101 規格を満足する品質システムを構築してきた。今回品質システムを国際的な標準という観点から更に充実させるとともに、第三者機関による客観的な評価を受けることにより、透明性を向上させることをねらいとして、『国民から負託された再処理技術の開発を「安全」に進め、関係各位のご理解を得ることが最重要方針である。そのために、適切な品質管理体系を確立し、従業員一丸となって施設の保安及び作業の安全を確保し、目標とする製品品質を達成する。』という同センターの品質方針の下に、ISO 9002 の1994規格を満足する品質システムの改善を進めてきた。そのうえで、今年7月23日から25日の審査を経て認証を取得することとなった。

サイクル機構では、今後とも品質システムの継続的な改善に努力していくとしている。

なお、ISO 9002 は ISO (国際標準化機構) によって制定された「品覧管理及び品質保証の規格のことで、製品そのものではなく、企業の品質保証体制及び活動についての要求事項を規定した国際規格」である ISO 9000 シリーズの1つの規格。ISO 9002 とは ISO 9000 シリーズの中で、製品の設計を行わない企業に対する規格で19項目の要求事項が規定されている。


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