[原子力産業新聞] 2001年9月27日 第2105号 <1面>

[ITER] 尾身大臣、米の復帰を再度要請

尾身幸次科学技術政策担当大臣は21日の閣議で、原子力関係の要人との会談内容を含め、米国訪問と IAEA 総会出席の結果について報告した。

テロ事件発生に伴い予定を変更して5日から15日まで訪問した米国で、尾身大臣はエイブラハム・エネルギー省長官やアーミテージ国務省副長官、ボーラート下院科学委員長らと会談を行う中で、米国の国際熱核融合実験炉 (ITER) 計画への復帰を要請。これに対して、エイブラハム長官からは復帰を十分に検討したいとの回答を得たことを紹介した。

ただし、こうした重要案件にはブッシュ大統領の同意が不可欠であり、テロ事件後の対応に追われる同政権では ITER 計画に対する検討に関心が及ぶのか不透明だという点もあわせて明らかにした。


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