[原子力産業新聞] 2001年10月18日 第2108号 <5面>

[九州電力] 累積の原子力発電量、5000億kW時を達成

九州電力の保有原子力発電所の累計発電電力量が14日、5000億kW時を突破した。

九州電力には佐賀県にある玄海原子力発電所、鹿児島県にある川内原子力発電所の2つの発電所があり、玄海には4基、川内には2基の原子炉がそれぞれ稼働している。1975年10月に玄海1号機 (PWR、出力55万9000kW) が営業運転を開始し、81年3月には玄海2号機 (PWR、出力55万9000kW) が営業運転を開始している。一方川内原子力発電所には2基の原子炉が稼働中。84年7月には川内1号機 (PWR、出力89万kW) が、85年11月には川内2号機 (PWR、出力89万kW) がそれぞれ営業運転を開始した。以降、94年には玄海3号機 (PWR、出力118万kW) が、97年7月には玄海4号機 (PWR、出力118万kW) が戦列に加わって、99年2月までに累計で4000億kW時を達成していた。

今回累計発電量で達成した5000億kW時は、同社の年間販売電力量の753億kW時 (2000年実績) の約7年分にあたる。原油換算では、約1億2000万キロリットルとなり、日本全体の年間原油輸入量にして約5割に相当する。環境面では、火力発電でまかなった場合に比較して、炭酸ガス排出量を約4億1000万トン削減したことになり、日本の年間排出量の約4割相当の削減に相当する。

玄海1号機の運転開始以来、26年間に及ぶ運転の結実といえる。九州電力では、今後も安全で安定した運転に努めたいとしている。


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