[エネ総研] 2001年度革新的実用技術開発で8件のテーマを採択
エネルギー総合工学研究所はこのほど、2001年度「革新的実用原子力技術開発提案公募事業」として8件の技術開発テーマを採択した。これは、原子力発電や核燃料サイクルの安全性・経済性を一層向上させるため、大学や研究機関、企業などから革新的な実用技術開発テーマを公募・採択し実施を支援する経済産業省の補助事業で、昨年度から始まった。7月下旬から8月上旬の応募期間内に提出された60件の応募テーマの中から、近膝駿介東京大院教授を委員長とする審査委員会が選考した。
採用テーマと実施機関は次のとおり。
- 「地下水中におけるコロイドの In-situ レーザ計測に関する技術開発」
- 東京大学、日本原子力研究所、三菱マテリアル
- 「一体型モジュラー軽水炉 (IMR) 実用化のための技術開発」
- 三菱重工業、京都大学、電力中央研究所、日本原子力発電
- 「Super-DIREX 再処理法による使用済燃料からのウラン、プルトニウム直接抽出に関する技術開発」
- 三菱重工業、名古屋大学、核燃料サイクル開発機構
- 「原子力発電所運用高度化のための次世代ヒューマン・マシン・システム (HMS) に関する技術開発」
- 三菱電機、京都大学、東北大学、東京大学、岡山大学、神戸商船大学、三菱重工業
- 「粒界工学及び微細構造制御による超環境耐久性軽水炉炉内構造物の為の材料技術開発」
- 日立製作所、東北大学
- 「高レベル放射性廃棄物処分場の性能検証用計測システムの開発」
- 鹿島建設、東芝、岡山大学、東海大学
- 「原子炉における気液二層流複雑流動評価に関する技術開発」
- 日立製作所、東京工業大学、東京大学、産業技術総合研究所
- 「セラミック絶縁耐熱コイルを用いた内蔵制御棒駆動機構 (CRD) 等に関する技術開発」
- 東芝、東京電力、東京大学。
これら8件の採用テーマに対して合計で約5億5000万円の補助が行われる予定だ。
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