[原子力産業新聞] 2001年11月1日 第2110号 <3面>

[中国] 1人当たりの使用量、世界平均の1/2

【北京10月8日発新華社=中国通信】 国家電力公司の陸延昌副社長は10月8日、中国の電力産業の現状について、「昨年末までに、中国の発電設備容量と発電電力量は世界第2位に躍進したが、1人当たりの水準は世界平均の半分にも達していない」と語った。

陸副社長によると、2000年末までに中国の発電設備容量は3億1900万kW、発電量は1兆3685億kW 時に達し、いずれも世界第2位のレベル。しかし、国民1人当たりの発電設備容量は0.25kW と先進諸国の6分の1で、発電量に至っては1081kW 時と10分の1に過ぎない。

また、中国では96年後半から電力需給が基本的に均衡を維持しており、20年以上続いた全国的な電力不足に終止符が打たれたとしている。しかし、「構造調整やグレードアップすることを踏まえ、引き続き電力産業を発展させねばならない」と強調した。

電力産業の発展計画によると、発電設備容量は2005年までに3億9000万kW に、2010年までには5億kW に達し、今後15年間に年平均2000万kW 程度の発電設備が稼働する。また、2005年までには新彊、チベット、海南、台湾の電力網を除く、すべての電力網を結ぶ全国的な電力網が完成する計画だ。


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