[原子力産業新聞] 2001年11月8日 第2111号 <2面> |
[展示会] 好評博したウランガラス展示会上斎原村からも出展10月25日から30日にかけ、第2回のウランガラス展が東京・中央区の TEPCO 銀座館で催された。「原子力の日」の関連行事として「ウランガラス同好会」の主催で行われたもの。 ウランガラス同好会は会員が現在約40名 (会長・苫米地顕氏)。一般のウランガラス愛好者から原子力関係者までと幅広い。 ウランガラスは、ガラスの原料に少量 (0.1〜1%) のウランを混ぜて作られた黄緑色のガラスで1830年ごろ現在のチェコで始まった。紫外線を当てるときれいな蛍光色を発するのが特色。現在はそのほとんどが骨董品で最近は日本でも人気が高い。 今回の展示には14名が自慢のコレクション約250品を持ち寄った。さらに、特別出品としてサイクル機構人形峠環境・技術センターが所在する岡山県上斎原村からウランガラスの試作品が展示され、初日には同村の石原良栄助役も来場し熱心に展示物を見学していた。また「アルフィー」のメンバー坂崎幸之助さんも江戸切子の大鉢を特別出品したほか、会員が出品したエミール・ガレの見事な52点のガラスセットも注目を集めた。開催期間中の見学者は約800名で、初めてウランガラスを見たという人も多く、幻想的な美しい色に感嘆の声を上げていた。 |