[原子力産業新聞] 2001年11月15日 第2112号 <1面>

[次世代CANDU] 日立が共同開発へ

タービン発電機など、加原子力公社と提携

日立製作所とカナダ原子力公社 (AECL) は9日、次世代 CANDU 炉 (カナダ型重水炉) 型原子力発電設備の共同開発を実施することで合意したと発表した。

日立と AECL は現在、中国の泰山原子力発電所III期1、2号機 (浙江省、CANDU炉、出力70万kW、2003年2月運開予定) の建設を共同で行っており、両社はこれまでの経験を踏まえて、次世代型 CANDU 炉に関しても分担して開発を進めることになった。

次世代型の CANDU 炉型原子力発電設備は、中規模容量で CANDU 炉の実証技術を活かしながら炉心のコンパクト化や熱効率の改善、燃料寿命の延長などが特徴。同共同開発では、AECL が原子炉の開発を行い、日立がタービン発電機とその周辺機器の開発を分担する。

日立は、世界でも有数の BWR 技術を持つメーカーとして、原子力プラント建設、原子炉技術の国産化を推進、現では、原子炉圧力容器、原子炉格納容器等すべての機器の設計、製造技術と品質保証体制を構築している。

一方の AECL は、カナダ連邦政府直営の公社として、研究、開発および CANDU 炉の設計および工事を行っている。また、CANDU 炉の海外の輸出を積極的に行っており、原子炉建設プロジェクト管理も行っている。


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