[原子力産業新聞] 2001年11月22日 第2113号 <3面>

[フラマトムANP社] スウェーデンの6基で取替え用燃料を受注

03〜07年に納入へ

フラマトムANP社は8日、スウェーデンで稼働する原子炉6基のための取り替え用燃料24回分をヴァッテンフォール社から受注したと発表した。

納入先は PWR のリングハルス1号機、フォルスマルク1、3号機、および BWR のリングハルス2〜4号機で、ATRIUM-10 や AFA-3G、HTP 型などの燃料集合体が2003年から2007年までの間に各炉で4回ずつ行われる燃料交換のために使われる予定だ。

フラマトムANP 社のD.ヴィニョン社長は、今回の契約はこれまでスウェーデンから受けた注文の中でも最大規模だと指摘。「顧客達が当社との協力を拡大するとともに必要な燃料の大部分を当社から購入するということは、当社製品の品質や当社の能力に対する彼らの信頼を示している」と述べ、同社の技術的および経済的な能力が実証されたと強調した。

一方、ヴァッテンフォール燃料会社のB.ディーネ社長は同社所有の原子炉のために最良の燃料を探すという重要なプロジェクトには30人以上もの専門家を動員したと言明。「問題のない燃料選びという大目標の達成により発電コストの合計を最小限に抑えることが可能になった」との認識を明らかにした。

フラマトムANP 社はこれまでに世界中で120基 (PWR 102基、BWR 18基) の原子炉に燃料を供給してきた。広範囲な研究開発活動によって最適な配合の被覆合金や高い燃焼度、効率的な燃料棒の開発に成功したとしており、MOX 燃料も含めて納入した燃料集合体の総数は14万5000体に上っている。


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