[原子力産業新聞] 2001年11月29日 第2114号 <3面>

[中国] 田湾原発、土木工事が完了

1号機の設備設置段階へ

[南京11月14日発新華社=中国通信]江蘇省の連雲港市で建設が進められている田湾原子力発電所で14日、土木工事が終了し、建設作業は1号機の原子炉部分への設備設置段階に入った。

田湾原発一期工事では100万kW 級 VVER 2基の建設が計画されており、多くの先進技術を導入するため作業は複雑化しているという。江蘇原発有限公司の陳肇博会長は、「工事は順調で、設計や現場での施工、設備の製造とテスト、運転準備などは計画どおりに進んでいるほか、工事作業の質、進展や資金の投入も効果的にコントロールされている」と述べた。

主契約者であるロシア原子力省 (MINATOM) のルミャンツェフ大臣は同日、連雲港で「ロシア側は田湾原発の建設を非常に重視している」と明言しており、中国との今後の原子力協力の可能性については突っ込んだ話し合いを進めていきたいとの見解を表明した。

国防科学技術工業委員会の劉積斌主任も、田湾原発は中ロ両国政府が原子力平和利用分野で進めている重要なハイテク・エネルギー・プロジェクトと位置づけられており、両国の経済貿易協力の促進と戦略的な協力パートナーシップの強化という点で重要な意味を持っていると強調。中ロ首相定期会合委員会の原子力問題小委員会も田湾原発の建設を重要な議題として定期的に研究・調整していることを明らかにした。


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