[原子力産業新聞] 2001年11月29日 第2114号 <4面>

[6電力] 返還高レベル廃棄物の申請書を補正

東京、中部、関西、中国、四国、九州の6つの電力会社は21日、今年度下期に青森県六ヶ所村にある日本原燃の廃棄物管理施設に搬入を予定している返還ガラス固化体152本について6月と8月にそれぞれ提出した事業所外廃棄確認申請書の補正を経済産業省に提出した。

今回の補正は、今年7月中旬から10月下旬にかけて、仏国COGEMAラ・アーグ再処理工場で、ガラス固化体の外観が良であることを確認したことを受けたもので、申請書本文を一部補正した。本文の「輸入廃棄物の内容等」のうち、「輸入廃棄物の内容」に外観や閉じ込め性能に関して、フランスでの測定結果を踏まえ、外観、閉じ込めともに良とする記述、容器の材質についての記述を追加した。

なお、フランスでの検査は、外観について目視等により、ガラス固化体に著しい破損がないことを確認、閉じ込めに関してもガラス固化体を測定容器に収納し、排風機によって測定容器内を経由した空気を放射性物質捕集器 (フィルタ及びルテニウム捕集材) に通した後、フィルタ及びルテニウム捕集材の放射性物質 (放射性セシウム及び放射性ルテニウム) を分析し、放射性セシウム及び放射性ルテニウムがそれぞれの判定基準 (放射性セシウムの漏えい率=4.5ベクレル/3本・h以下、放射性ルテニウムの漏えい率=2.2ベクレル/3本・h以下) を満たしていることを確認した。


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