[原子力産業新聞] 2001年12月6日 第2115号 <1面>

[中部電力] 浜岡1号機の配管破断原因の特定急ぐ

中部電力・浜岡原子力発電所1号機 (BWR、54万kW) で、11月7日に高圧注水系手動起動試験を実施したところ、余熱除去系配管が破断したトラブルについて、同社は28日、原子炉建屋2階の余熱除去系熱交換器室内で27日16時頃に、破断した配管の破片が新たに一片発見されたことを明らかにした。

同室内では破断直後の調査において、同様の破片四片が発見されていた。中部電力では新たに発見された破片について詳細調査を実施するために、11月30日に破片を茨城県大洗町にある東芝関連の施設へ輸送した。

配管の破断原因について、日本原子力研究所および東芝の関連企業などにおいて、電子顕微鏡などによる破断面の詳細な調査が実施されている。

現在のところ、破断配管に細かいキズが見られることから「熱疲労」の可能性と、配管は健全だったにもかかわらず、内部から極めて強い力がかかったために破断したとする両方の可能性が指摘されているということだ。


Copyright (C) 2001 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.