[原子力産業新聞] 2001年12月6日 第2115号 <2面>

[シンポジウム] 放振興など主催で放射線プロセスシンポジウム

第9回放射線プロセスシンポジウムが5日、東京・新宿区の日本青年館で始まった。

同シンポジウムの実行委員会と放射線利用振興協会の主催。このなかで、初日に行われたセッション1では、線源や照射施設などのテーマが取り上げられ、日本アイソトープ協会の五味邦博氏が、日本でもっとも広く使われているコバルト60線源等について、現状と今後の動向を紹介、線源の輸入が近年増えているなかで、線源の安定確保にむけた輸送ルートの確保などに取り組んでいることが報告された。また日本原子力研究所の須永博美氏は電子加速器の利用状況についてラジアルタイヤの架橋などを中心に普及しつつある実態を紹介するとともに、最近米国で問題となっている炭そ菌等への対応に電子線照射装置が使われるといった情報をとりあげ、今後の幅広い利用普及に対する期待を示した。

同シンポは、6日までの日程で身近な暮らしにも幅広く役立っている放射線利用について、線源や照射施設、放射線滅菌、環境保全、食品照射などの広範なテーマで8つのセッションが行われる。


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