[原子力産業新聞] 2001年12月6日 第2115号 <2面>

[原研] 東海でのグローブ破損で対策

文科省に報告

日本原子力研究所は11月30日、同21日に東海研究所の第一廃棄物処理棟地下灰取出室のグローブが破損したトラブルについて、文部科学省に原因調査と再発防止対策をまとめて報告した。

原研ではこれまでの調査の結果、通常は液体シンチレーター廃液など有機廃液の放射性廃棄物については固化剤を入れた容器に添加して固化してから焼却するが、容器のなかで固化しきれていなかったものがあり、固化されていなかった廃液が容器のなかで気化、そのまま焼却したため急速に燃焼して、その圧力で二次灰溜室の圧力が正圧になり、その圧力が伝わって、性能が劣化していたグローブを破損させたと推定した。このため、原研では当面、 (1) 液体シンチレーター廃液等有機廃液を固化した放射性廃棄物については、焼却処理時に液体状のものがないことを確認する (2) グローブについて、点検及び交換を適切に行い、管理を強化するなどの措置をとることにした。


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