[原子力産業新聞] 2002年1月17日 第2120号 <3面>

[米国] 規制委員会、4炉の出力増強を認可

17%増で90万キロワット級に

米原子力規制委員会は昨年12月26日、ドレスデン原子力発電所2、3号機 (各BWR) およびクアッドシティーズ原子力発電所1、2号機 (各BWR) の出力を増強するというエクセロン社の申請を承認した。

ドレスデン発電所はイリノイ州モリス近郊で操業されており、今回の認可により出力は17%増強されて各々91万2000キロワットになる予定。一方、クアッドシティーズ発電所は同じイリノイ州のモリーンに立地。17.8%の出力増強により出力はドレスデン同様、2基とも91万2000キロワットになるとしている。

これらの出力増強についてエクセロン社はすでに2000年12月に申請書を NRC に提出していた。今後同社はドレスデン2号機で直ちに出力増強の作業に入るほか、残りの3原子炉については今年から来年にかけて予定されている定期検査時に作業を実施するとしている。

出力増強を認可するにあたって、NRC ではさまざまな分野で安全評価を実施。それらの中には原子力蒸気供給系や計装制御系 (I&C) はもちろん、電気系統、事故評価、放射線影響、運転および技術仕様変更などが含まれると指摘。安全な出力増強を可能にする具体的な方法としては機器の改造のほかに新型燃料の利用があると指摘している。


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