[原子力産業新聞] 2002年1月24日 第2121号 <1面>

[原子力安全・保安院] 4基のBWR、シュラウドに異常なし

電力が自主点検結果

経済産業省原子力安全・保安院は17日、BWR 設置者に対して実施を指示した炉心シュラウドの応力腐食割れ自主点検について、昨年12月までに終了した東京電力の福島第一・4号機、同福島第二・1号機、同柏崎刈羽・4号機、中部電力の浜岡3号機の4ユニット分について、「いずれも異常がなかった」とする結果を取りまとめるとともに、同日開催の原子力安全委員会へ報告した。

これは東電の福島第二・3号機の炉心シュラウド部に、応力腐食割れによる亀裂が発見されたことに関連して実施された検査で、保安院では昨年9月6日付けで BWR を保有する東北、東京、中部、北陸、中国、日本原子力発電の6社に対し、炉心シュラウドの自主点検計画の策定と実施結果の報告を指示していた。

今回、昨年12月までに提出された4ユニットについては、いずれも異常なしの結果が報告されたが、今後も引き続き、提出された点検計画に従って自主点検が行われることから、保安院では点検結果を4半期毎に取りまとめ公表するとともに、結果を踏まえた必要な対応を行う計画だ。


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