[原子力産業新聞] 2002年1月24日 第2121号 <3面>

[フィンランド] 既存炉は高稼働実績

発電量、過去最高に

フィンランドのエネルギー産業連合会が伝えたところによると、同国で稼働する2つの原子力発電所は昨年、過去最高の225億kW時を発電し、総発電電力量に占める原子力のシェアは30%にのぼった。

TVO が所有するオルキルオト原子力発電所では2基の BWR (各87万kW) が稼働しており、合計の発電量は同国の総発電量の5分の1に当たる142億kW時。フォ一夕ム社のロビーサ原子力発電所では出力51万kW の PWR2基で81億kW時を発電しており、同発電所としては過去2番目に良好な実績を記録して国全体の需要量の1割近くを賄った。フォータム社ではロビーサ原子力発電所だけで600万トンの CO排出を抑制した計算になると指摘している。

平均設備利用率も前年実績から改善。オルキルオト1号機で過去最高の97.6%、同2号機では95.1%だった。同様にロビーサ1号磯も過去最高の92.1%、同2号機では89.0%を記録した。


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