[原子力産業新聞] 2002年1月24日 第2121号 <3面>

[米国] NRC、E.I.ハッチ1、2号機で運転認可の更新認める

米国原子力規制委員会 (NRC) は11日、ジョージア州で稼働するエドウィンIハッチ原子力発電所1、2号機 (1号機は89万8000kW、2号機は91万1000kW、各BWR) について運転認可の20年延長を承認した。

1、2号機はそれぞれ2014年8月と2018年6月に現行の40年の認可が切れることになっており、サザン・ニュークリア・オペレーティング社は2000年2月29日にこれら2基の認可更新を申請していた。NRC では規定に則ってこの申請の環境影響および安全性に関する審査を実施。昨年5月に公表した最終環境影響声明書 (EIS) で「(さらに20年操業しても) 環境上の影響はない」との結論を示したのに続き、同年10月には「申請者は原子炉の劣化影響を管理する能力を実証済みで安全上の問題はない」とする安全評価結果を明らかにした。翌11月には、独立の技術専門家で構成される原子炉保障措置顧問委員会が「更新は妥当」との判断結果を示している。

米国ではすでに2000年3月のカルバートクリフス発電所1、2号機を皮切りに、オコニー発電所1〜3号機、アーカンソー・ニュークリア・ワン発電所1号機で運転認可の20年延長が認められており、商業運転開始から合計して60年の操業が決まった原子力発電所は今回のエドウィンIハッチ発電所も含めて4つになった。

なお NRC ではこれらに続いて現在、ターキーポイント3、4号機、サリー1、2号機、ノースアナ1、2号機、マクガイア1、2号機、カトーバ1、2号機、セントルーシー1、2号機、およびピーチボトム1、2号機の認可更新申請について審査を実施中である。


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