[原子力産業新聞] 2002年1月24日 第2121号 <3面> |
[カナダ] OPG社、大規模なリストラを計画カナダのオンタリオ・パワー・ジェネレーション (OPG) 社は16日、人員の約17%にあたる2000人を削減するという大規模なリストラ計画を発表した。 声明によると、2年がかりのこの計画ではできる限り希望退職者を募るなど、電力事業従事者労働組合などと協議しつつ、公平な方法で実施すると強調。本部の原子力関係従業員は2つの原子力発電所が立地する地域に配置替えする予定だとしている。 同社はまた、オンタリオ州の電力市場再編の一環として、また、市場競争活性化のためにいくつかの発電施設の管理権を手放す方針。ブルース原発をブルース・パワー社にリースした例を挙げたほか、火力および水力発電所についてもそれぞれ4サイトづつ、管理権を他社に移す考えであることを明らかにした。 なお、OPG 社が多くの財源を投入した大規模な施設改造計画については、2年以内に概ね完了するとの見方を提示。この計画ではピッカリングA原発の運転再開やその他の原発の実績改善プログラム、火力および水力発電所の改造などが含まれていた。 このような計画全体を考慮すると、OPG 社では配置替えの費用も含めたりストラ計画には約4億加ドル (340億円) が必要と見積もっており、一層合理的な資金割当てや効率性の向上、将来の電力市場における競争力強化に役立つとの認識を表明した。 |