[原子力産業新聞] 2002年2月7日 第2123号 <3面>

[米・エクセロン社] 所有原子炉で好実績

米国最大の原子力発電会社であるエクセロン社は1月22日、昨年1年間に同社所有の原子力発電所で過去最高の94.4%の平均設備利用率を記録したと発表した。

同社はイリノイ、ペンシルベニア、およびニュージャージー州の10サイトで17基の原子炉を運転している。2001年にこれらの原子炉が発電した電力量は合計1,188億キロワット時にのぼり、前年実績を38億キロワット時上回ったほか、設備利用率も全米平均の89.6%を超える良好な実績を収めたもの。同社では昨年中に17基中8基の原子炉で合計50万キロワット分の出力増強を認可されており、これが実績向上に繋がったと分析している。

2001年のその他の実績としては、(1)リメリック、バイロン、クリントン、ラサール、クアドシティーズの5サイトで設備利用率が過去最高をマーク(2)6サイトで過去最高の発電電力量(3)バイ□ン発電所の2基(各175万5,000キロワット、PWR)が年間実績としては初めて200億キロワット時以上を発電(4)リメリック発電所は燃料交換日数で過去最短の16日と8時間を記録(5)8サイトで最も安い発電コストを達成(6)ブレインウッド1号機が中西部地域では過去最長の535日間連続運転を記録−となっている。

同社のO.キングズレー社長兼最高経営責任者(CEO)はこのような実績について、「増大する電力需要を満たすという点で原子力が重要な役割を担っていることを端的に示したもの」と評価している。


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