[原子力産業新聞] 2002年2月14日 第2124号 <1面>

[関電・高浜発電所] 固形化処理建屋新設で地元から了解

関西電力・高浜発電所1、2号機(各PWR、82万6,000キロワット)の固体廃棄物固形化処理建屋設置計画について、同社は8日、福井県および高浜町から、安全協定に基づく事前了解を得た事を明らかにした。

現在同発電所では、放射性雑固化廃棄物は固体廃棄物貯蔵庫に貯蔵保管しているが、今後の発生量などを考慮した結果、(1)将来的に固体廃棄物貯蔵庫の貯蔵余裕が少なくなる(2)日本原燃の六ヶ所低レベル放射性廃棄物埋設センターにおいて、2000年10月より固型化処理された雑固体廃棄物の埋設処分が開始されている−ことから、雑固体廃棄物を計画的に搬出して固体廃棄物貯蔵庫の貯蔵余裕を確保することを自的に、雑固体廃棄物の固型化処理を行うこととして、そのための建屋の新設を計画。昨年1月に、福井県および高浜町へ、安全協定に基づく事前了解願いを提出していた。

新設が予定されている建屋は、鋼板コンクリート構造の2階建てで、1階には搬出検査装置エリアおよび搬出前コンテナなどの仮置きエリアを、また2階には、固型化処理エリア(分別装置、充填固型化装置などから構成される雑固体固型化装置を設置)、処理前ドラム仮置きエリアおよび、換気空調エリアが配置される。工期は今年4月に着工、2004年12月までが予定されている。


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