[原子力産業新聞] 2002年2月21日 第2125号 <4面>

[サイクル機構] 天然事象研究シンポ

核燃料サイクル開発機構は3月11日、「我が国の地質環境の長期安定性について−−天然事象研究シンポジウム」を東京都港区の虎の門パストラルで開催する。

同シンポジウムは、高レベル放射性廃棄物の地層処分技術に関する研究開発のうち、地質環境の長期安定性に関する研究にあたり天然事象が活発な我が国で地層処分システムの長期安定性を評価する上に極めて重要であるとの観点から、天然事象に関する研究について知見を深めてもらおうというもの。

同シンポジウムでは、(1)我が国における火成活動研究(2)我が国における地質構造研究(3)地質環境の長期安定性に関する研究−の3つのセッションを設け、「日本の第四紀火山カタログ」「火山カタログを利用した気象庁の火山情報の改革計画」「活断層詳細GISマップからわかること」「日本列島地温勾配図」「日本列島周辺海域の構造発達史」「日本の海成段丘アトラス」など、火山活動や隆起・浸食などの天然事象に関するこれまでの学術的な研究成果を大学や研究機関の研究者が紹介するほか、「地球システム変動の理解と予測」と題して平朝彦・東大海洋研究所教授が特別講演を行う予定。

参加人数は200名程度。参加費は無料。申込締切りは3月8日。

申込み・問合せは、同機構・バックエンド推進室(電話029-282-4237)まで。


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