[原子力産業新聞] 2002年2月28日 第2126号 <2面>

[石川島播磨重工] 陸上部門の事業本部を再編成

石川島播磨重工(IHI)は今年4月1日付けで、現在ある陸上部門の5つの事業本部を3つの事業本部に集約して、再編成する。昨今の厳しい経済情勢に対処し、グローバル市場における製造業としての競争力を高めることと、相乗効果による技術力と営業力の強化を目指して、重なる受注の確保・拡大を実現する目的。現在は機械鉄構事業本部、産業機械事業本部、標準機械事業本部、エネルギー事業本部、環境・プラント事業本部の5つがあるが、これを3つの事業本部に集約・再編成、再編成後の各事業本部は、船舶海洋事業本部、航空宇宙事業本部も含めて、各々その権限と責任を強化して、プロフィットセンターとして自立性を高める方針。また、現在より大括りされることになる3事業本部においては、できる限り各事業本部に所属する事業部や部も統合・集約して簡素化することで、経営の効率化と意思決定のスピードアップを図る。迅速な意思決定および機動性のある組織を実現させ、収益に対する責任体制を明確にする。今回の再編成により、鉄構・物流事業本部(仮称)に鉄構・橋梁事業、運搬機械・物流システム・パーキング、油機・シールド事業等がまとまる。また機械事業本部(仮称)に金属加工機械(自動車用プレス等)・製鉄機械事業(圧延機、高炉等)、風水力機械事業、汎用機械事業(船用過給機・圧縮機・遠心分離機・オゾン脱臭装置等)、車輌用過給機事業等がまとめられる。さらにエネルギー・プラント事業本部(仮称)には、火力・原子力発電事業、分散電源事業(各種コージェネレーション、燃料電池、風力発電等)、環境・プラント事業、電子機器事業等が集約される予定。


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