[原子力産業新聞] 2002年3月7日 第2127号 <2面>

[東北電力] 女川2火災で当面の対応策

東北電力は2月28日、同9日に発生した女川原子力発電所2号機(BWR、82万5000キロワット)の原子炉建屋における火災に関する当面の火災発生防止対策をとりまとめて発表した。

この火災は9日の午前9時30分すぎに、定期検査中の女川原子力発電所2号機の原子炉建屋地下1階制御棒駆動機構補修室上部で火災が発生し、作業員2名が火傷を負ったもので、この火災による原子炉施設への影響はなく、また外部への放射能の影響もなかった。東北電力は対策として、火災発生の可能性の低減という観点から管理区域内への可燃性ガスを含むスプレイ缶の持込は必要最小限とする。また、残量のあるスプレイ缶は極力再利用することとし、汚染の無いことを確認した上で管理区域外に搬出することにより、管理区域内での処理を少なくする。そのほか使用済みのスプレイ缶処理作業を行う場合は、専用工員を使用する等の措置をとることとした。


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