[原子力産業新聞] 2002年3月21日 第2129号 <2面> |
[NSネット] 管理者セミナー開くニュークリアセイフティーネットワーク(NSネット)は6日、東京・千代田区で、第4回管理者セミナーを開催。NSネット会員企業の管理者を対象に、安全意識の徹底をねらう同セミナーには、NSネット会員事業所より約110名が参加。熱心に聞き入っていた。 冒頭行われたNSネット活動報告に続き、講演「米国産業界における倫理プログラムに関する調査について」を行った米国サウスウエスト研究所応用研究本部ディレクターのグレン・ライト氏は、米国産業界からボーイング社やテキサスインスツルメント社他6社および、米国原子力産業界からパブリックサービスエンタープライズグループ、ニュークリアマネージメントカンパニー、米国ウラン濃縮会社の3社を対象に実施した、企業倫理プログラムに関する調査結果を披露。調査対象となった全ての企業は、企業倫理に関するプログラムを持っており、また社員がその有効性について、肯定的な考え方を持っている事などを紹介した。 引き続き、テキサスインスツルメンツのデビットリード副社長は、講演「テキサスインスツルメンツにおける企業倫理への取り組みについて」の中で、企業価値、リーダーや個人の役割にまで踏み込んだ内容となっている、同社内の倫理向上プログラムについて解説。企業内の倫理意識を高める方策を紹介した。 セミナーではその後、NSネットの中心事業である相互評価(ピアレビュー)の良好事例紹介として、先頃実施された四国電力、日本原燃、日本原子力研究所のビアレビュー結果から、原子力産業界に広く紹介されるべき良好な事例の報告がされた。 |