[サイクル機構] 管理プログラム策定
核燃料サイクル開発機構は、同機構で発生する低レベル放射性廃棄物の管理プログラムをまとめ、26日の原子力委員会に報告した。同機構では1999年3月にまとめた中長期事業計画に廃棄物の安全で合理的な処理処分方策をまとめて管理計画を策定することを盛り込んでおり,今回、日本原子力研究所との統合も踏まえて総合的な管理計画をとりまとめたもの。今後50年程度で発生が見込まれる低レベル廃棄物の発生量を約40万本(200リットルのドラム缶廃棄体換算)と推計し、廃棄物の形態や放射能レベルに応じた適切な管理を行うとしている。同機構で発生する低レベル廃棄物は再処理関係やMOX燃料関係等の比較的放射能濃度が高いものが多いため効果的な除染と減容を行い廃棄物量を極力圧縮して環境負荷低減とコストミニマムに努めるとしている。プログラムの具体化にあたり当面5年間を技術基盤の整備段階として、その間に処理処分の合理化と資金計画等の検討を進める考え。同プログラムを含めてサイクル機構の廃棄物対策の取り組みについては、広く社会の理解を得ることが必要との観点からインターネット、各地の同機構インフォメーションルームに展示、公開して意見を求める予定だ。
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