[原子力産業新聞] 2002年3月28日 第2130号 <3面>

[スウェーデン] 使用済み燃料処分計画進展

スウェーデンの核燃料廃棄物管理会社(SKB)が12日付けで伝えたところによると、オスカーシャム原子力発電所の地元自治体はこのほど49対1の大差で使用済み燃料最終処分場としての地質適性調査受入れを正式に決定した。

深地層の岩盤について処分場としての適性を詳細に調べるというこの調査は昨年11月、同国政府が潜在的な処分場候補地三地点で実施を承認していたもので、昨年12月にはフォルスマルク原子力発電所(100万キロワット級BWR3基)の地元であるエストハンマルが3地点のうちで初めて受入れを表明。今回の、オスカーシャム原子力発電所(1号機は46万5000キロワット、2号機は63万キロワット、3号機は120万5000キロワット、BWR3基)が稼働する自治体の調査受入れ決定はこれに次いで2番目ということになる。

同サイトにおける処分場の実行可能性調査は2000年に完了しており、同地の岩盤が処分場の建設に潜在的に適していることはすでに判明済み。今後SKBは、総合的な掘削調査によってのみ初めて明確になる項目について詳細に調べていくとしており、具体的に同サイトの環境状況調査、安全分析、環境影響評価声明書用データの入手−−−などを挙げている。

現在のSKBの日程では、2007年までに深地層処分場の認可申請を行い、2009年には建設サイトの最終判断が下されることを期待するとしている。


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