[原子力産業新聞] 2002年4月4日 第2131号 <2面> |
[資源エネ庁] 今年度の電カ供給計画まとめ経済産業省・資源エネルギー庁は3月29日、電力10社と卸電気事業者3社の2002年度供給計画(左表は同計画のうち原子力開発分)を取りまとめ発表。電力需要が低迷し、大幅に設備投資計画が縮小される中、原子力発電については、各社ともに2001年度とほぼ同様の計画を維持していることが明らかになった。 今年度の供給計画は、長引く不況や省エネ効果などを受け、電力需要の伸びの更なる鈍化を予測。2000〜11年度までの電力需要、最大電力伸び率を、昨年度計画での想定値を下回ることを予想している。具体的には、01年度需要電力量(推定実績)8,255億キロワット時に対し、02年度は8,189億キロワット時を想定。また11年度までの年平均伸び率も1.2%(気温補正後1.4%)と、昨年度供給計画比マイナス0.3%(気温補正後マイナス0.2%)と見込んでいる。また、01年度推定実績で1億7,499キロワットをマークした最大需要電力も、02年度は1億7,101万キロワットと予測。11年度までの年平均伸び率も、1.4%(気温補正後同じ)(01年度計画比マイナス0.3%、気温補正後マイナス0.2%)と、下方修正している。 一方、供給面に目を移すと、3月28日までに出揃った電力10杜の設備投資計画では、2兆4,456億円となり、ピークだった1993年度(4兆9,340億円)の約半分となることが予想されている。 このような状況のもと、原子力発電については各社とも01年度供給計画とほば同様の計画を維持。10年度までに運転開始する原子力発電所は計12基、1,611キロワット(11年度までの期間で見ると、13基1,750万キロワット)が予定されており、02年度中には東京電力の福島第一・7、8号機、同東通1、2号機、日本原子力発電の敦賀3、4号機の各建設計画について、総合資源エネルギー調査会の電源開発部会に上程することが計画されている。 |