[原子力産業新聞] 2002年4月11日 第2132号 <1面>

[日本原燃] 「安全対策は妥当」最終報告書を了承

日本原燃が青森県六ヶ所村に建設を計画している、ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料加工工場について、その安全性を審査する同県の「安全性チェック・検討委員会」(主査・大桃洋一郎環境科学技術研究所理事長)は9日、青森市内で会合を開き、原燃の安全対策の基本的考え方は妥当とする報告書を取りまとめた。近く県議会や六ヶ所村議会などに説明を行う。

検討会は、大規模地震、臨界事故、航空機事故(近隣に三沢基地があるため)などを踏まえて工場の安全対策を検討。結果(1)重要な機器は最高の耐震設計を採用している(2)臨界事故は起こり得ず、あえて仮想的に事故評価しても、安全確保は出来る(3)航窒機が工場に墜落した場合でも、再処理工場並みの強度があれば問題ない--ことなどが確認出来たとしている。

今後、青森県は地元市町村などとの意見調整や、地元住民への説明会などを行い、最終的には木村守男同県知事が、受け入れについての最終判断を行う。


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