[原子力産業新聞] 2002年4月18日 第2133号 <1面>

[原子力安全・保安院] 発電所放水口での調査結果発表

排水の放射性物質に問題なし

経済産業省の原子力安全・保安院は16日、2001年度原子力発電所放水口における排水の放射性物質の分析調査結果を取りまとめ、発表した。

これはわが国原子力発電所において、保安規定に基づき排出される放射性液体廃棄物を放水□で採取するとともに、同時に取水口の取水を採取して放射性物質の有無を分析することにより、原子力発電所から放射性液体廃棄物の異常な放出がないことを、国が自ら確認する調査。01年度は北海道電力・泊、東北電力・女川、東京電力・福島第一、第二、柏崎刈羽、中部電力・浜岡、北陸電力・志賀、関西電力・美浜、高浜、大飯、中国電力・島根、四国電力・伊方、九州電力・玄海、川内、日本原子力発電・東海、東海第二、敦賀の17発電所において調査が行われた。

結果 (1) 全ての発竃所においてもセシウム137を除く放射性核種は測定限界以下 (2) セシウム137は、取水口で採取した試料からも同レベル検出されており、かつての核爆発実験に伴う放射性降下物によるものと考えられる。また、安全上問題となるような値ではない − ことが明らかになった。


Copyright (C) 2002 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.