[原子力産業新聞] 2002年4月18日 第2133号 <2面>

[原子力安全・保安院] 2001年度第4四半期BWRシュラウド点検、「問題なし」と結果

経済産業省原子力安全・保安院は15日、2001年度第4四半期に実施された沸騰水型原子炉炉心シュラウドの応力腐食割れに関する、原子炉設置者による自主点検結果について、取りまとめ発表した。

今期自主点検が行われたのは、東京電力の福島第二原子力発電所4号機 (シュラウドに SUS316L/タイプ4使用、点検箇所=4か所、2002年1月16〜18日に点検実施)、東北電力の女川原子力発電所2号機 (SUS316L/タイプ3使用、点検箇所=5か所、2002年1月7〜11日に点検実施)、北陸電力の志賀原子力発電所1号機 (SUS316L/タイプ3使用、点検箇所=4か所、2002年2月12〜15日に点検実施)、中国電力の島根原子力発電所1号機 (SUS316L/タイプ3使用、点検箇所=4か所、2002年2月3〜4日に点検実施) の計4基。

各電気事業者は、定期検査時に上部、中部、下部リング溶接線の内側・外側 (合計点検箇所=17か所) について点検を実施し、結果、全ての箇所について「異常なし」との結果を得たことを、経済産業省に報告している。

わが国の全BWR28基のうち、点検の実施が計画されているのは17基 (点検箇所=60か所)。今期の点検により、8基・33か所 (点検を完全に終了したユニットは6基・25か所) についての点検が終了したことになる。

今後も引き続き、事業者による自主点検が実施されていくが、原子力安全・保安院では「点検結果を四半期毎に取りまとめるとともに、点検結果を踏まえて必要な対策を行っていく」としている。なお今回の結果については、15日開催の第25回原子力安全委員会に報告がなされている。


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