[原子力産業新聞] 2002年4月18日 第2133号 <6面>

[理学電機] 単結晶X線構造解析装置を開発

理学電機はこのほど、高感度でかつ、高品質なデータ測定を可能にするCCD搭載単結晶エックス線構造解析装置 Saturn 70 CCD system (サターンセブンティシーシーディシステム) を開発した。

同装置は、より微小・微量な単結晶サンプルの測定や、さらに高速な測定のニーズに対応して開発したもので、エックス線検出器の高感度化に伴って増えるノイズを抑え、従来比5倍の高感度と低ノイズを両立している。これは、測定目的によるが、5分の1のサンプル量で済むことを意味する。

このためサンプル量が少なくて済み、多種多数の化合物の測定が効率的に行えるほか、創薬、触媒をはじめ、ナノテクの新材料および複合材料開発などに貢献できるという。特にプロテオミクスと並んで注目される、ドラッグデザイン等に威力を発揮すると期待される。

すでに50台以上の出荷台数があるCCD単結晶エックス線構造解析装置 (マーキュリーシーシーディシステム) の上位機種。

価格は4,500万円から。


Copyright (C) 2002 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.