[原子力産業新聞] 2002年5月16日 第2136号 <1面>

[原子力安全・保安院] ワールドカップ間近警備強化を要請

2002年サッカーワールドカップ大会開幕を間近に控え、経済産業省原子力安全・保安院は8日、同大会「開催準備に伴う諸対策」を定め、同日付けで電気事業者、原子力事業者、ガス事業者などに対して適切な対応を求めることとし、その内容を発表した。

同対策は、2002年ワールドカップサッカー大会開催準備に関する省庁連絡会議の安全対策部会が推進する「テロ対策およびフーリガン対策」について、同大会の安全かつ円滑な運営を確保するために、警察庁より指導及び措置の確認・強化について協力要請があったことを受け、原子力安全・保安院が関係事業者に対して適切な対応を求めるために定めたもの。そのうち電気事業者に対しては、(1)競技場等大会関連施設に直結するライフライン関連施設に対する自主警備の強化(2)競技場等大会関連施設及び重要インフラに関する情報システムに対するサイバーテロ防止のための諸対策の強化(3)原子力施設電力施設等の安全管理及び警備の強化(4)業務用車両、業務用制服等の管理対策の徹底を要請。

また、原子力事業者に対しては、原子力施設の安全管理及び警備を強化することに加え、業務用車両、業務用制服等の管理対策の徹底を求めている。


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