[原子力産業新聞] 2002年5月16日 第2136号 <2面>

[表彰] 安全実務功労者を表彰

今年度の「原子力エネルギー安全実務功労者表彰式」が10日、東京都内のホテルで開かれ、原子力エネルギー関連事業の進展に安全確保の面で功績のあった20名が表彰された。

同表彰は、長年原子力事業の安全に関わる実務に携わりその発展に貢献した電力やメーカー関係者に対し経済産業大臣名で表彰する制度で、関係者の安全意識の向上を図るとともに原子力事業の一層の発展に役立てるもの。原子力エネルギー安全月間の記念事業のひとつとして実施されている。昨年度からは名称を変更し、発電以外の原子力事業従事者も表彰の対象に加えられた。

表彰式では、松あきら経済産業大臣政務官が経済産業大臣の式辞を代読。その中で、「受賞者の方々は原子力の安全を最優先と考え、現場でハード面、ソフト面で安全確保を模範的に実践された」と述べて、安全文化の担い手としての労をねぎらうとともに、「今後も研鑽を積まれ、原子力事業の安全性を一層磐石なものにして欲しい」などと、今後の活躍に期待した。ほかに、松浦祥次郎原子力安全委員長および北田幹夫原子力エネルギー月間推進委員会会長が祝辞を披露した。

このあと受賞者を代表して、東北発電工業の加藤浩氏は「原子力に対する国民の信頼と理解増進のため今後も安全確保への努力を続ける所存だ」と、決意の言葉を述べた。

平成14(2002)年度原子力エネルギー安全実務功労者表彰受賞者は次の通り(五十音順・敬称略)。

▽青柳良郎(原電事業)▽阿佐弘毅(中電プラント)▽朝倉宣篤(核燃料サイクル開発機構)▽稲田仁(発電設備技術検査協会)▽岩間俊郎(核燃料サイクル開発機構)▽大野秋男(日本原子力研究所)▽片倉敏夫(九州電力)▽加藤浩(東北発電工業)▽金井塚文雄(日本原子力研究所)▽岸森眞通(三菱電機)▽嶋育司(北陸電力)▽清水賢二(三菱重工業)▽竹内一正(日立プラント建設)▽舘野弘(東芝プラント建設)▽田中正夫(石川島播磨重工業)▽田邊政敏(ビー・ダブリュー・アール運転訓練センタ)▽平山正秀(北海道パワーエンジニアリング)▽宮崎文孝(四国電力)▽山本三雄(原子力エンジニアリング)▽和氣計一(原子力サービスエンジニアリング)


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